水圏環境資源コース

 海洋に棲息する生物資源を枯渇させることなく、限られた漁場において定められた法秩序のもとに有効かつ適正に生産し、 維持・管理するために必要な基礎的理論、解析方法、技術について学びます。 さらに、海洋生物産業の実態と将来について社会科学的側面からの解析手法を学ぶとともに、 これら有用資源の生産技術、加工技術、流通(国際、国内)までを含めた利用の方法・方策について学びます。 海洋生物産業について国際的・総合的な知識を持ち、これらに関する情報を処理し利用する能力を養います。

 また、海洋生物資源の生活の場としての海洋環境の特性と、海洋環境と生物の生活との関わり合いについて、海洋の物理学、 化学、生物学、地学等基礎的学問の複合的・学際的な分野としての環境科学の視点から学びます。さらに、沿岸域を代表とした、海洋における 生物生産の仕組み(基礎生産から高次の生物まで)を理解するための基礎を学びます。このことにより、海洋環境の特性を理解し、自然環境、 並びに生物生産の場としての海洋・沿岸の環境保全(評価・予測・改善)について、国際的視野を持って考察する能力を養います。